個人的な意見だが、スポーツもののアニメにおいて、視聴者を惹きつける王道のあらすじは、弱小チームを才能溢れる選手が極限までそのチームのポテンシャルを引き上げ、そして全国区の強豪チームに全力で挑む、といったところだと思う。この作品も、そのあらすじに近い。だから面白い。
　　逆に、最大の不要パートは、試合中の選手達による熱いグダグダ能書きと、お涙頂戴の回想シーンだと思う。子供の頃夢中になった、あの、日本を代表するサッカーアニメの、弾丸シュートを放ってから始まる、永遠に続くのではないかと思えた回想シーン、そして、ボールがゴールネットに突き刺さることなく、来週の予告につながる番組構成には、子供ながら　”っざけんなっ！”　と、憤慨していたのを思い出す。今回視聴した本作品の第三話では、多少試合中の能書きがちらついたかな、と少しばかり、あの不安が脳裏をよぎった。スポーツアニメでの一番の見どころは、やはり試合。試合時間が実際よりも長くなるのは一向に構わないが、試合の進行が止まっているように感じる描写だけは避けて欲しい。